丸野コラム
 裏社会ライター・丸野裕行の『京都夜本上陸大作戦!』
『第2回』連載開始!精神的勃起度120%のもっこり脱法コラム!

≪絶対に彼女にはできない女BEST5≫


■第5位:口の周りに焼きそばUFOのソースがついている!
…朝っぱらから口から臭うソースの香り!モーニングメニューがUFOなんて信じられない!「どこの世界にもホテルバイキングでUFOなんて出てこないよ~助けてよ、お母さん!」なんて男友達からクレームが散々!陰口を叩かれるも、日清食品からは表彰を受けるほどのリピーター率!


■第4位:趣味がダウジング!
…「彼氏との待ち合わせのお店はどこかなぁ?」と取り出したのはダウジングの変な針金!グーグルマップで調べりゃいいのに、針金が広がった方向に“彼氏の笑顔”があるはず…。小1時間で着くはずの店に“小8時間”もかかった上に彼氏の曇った顔に向け「ねっ?これで水脈とかみつかるの!」と科学では解明できない謎の自慢話をはじめる!


■第3位:肩に大きな鳥をのせている!
…「あ~おはようっ!今日はどこにデート行く?」なんて待ち合わせ場所にやってくるも、『ビルマの竪琴』水島ばりの大きな鳥が彼女の肩口に!こちらから話しかけても、逐一肩の鳥と小声で話し、なんだかコワい!しかも、ちょっとでも彼女の機嫌を損ねようものなら、手下の鳥が襲ってくるというヒッチコックぶり!


■第2位:実家がネオナチ!
…彼女の実家にあいさつに行けば、お家の前に大きな鍵十字のタペストリーが!「お父さん、お嬢様と結婚を前提にお付き合い…はひゃ!」目の前のお父さんはチョビヒゲにナチスの軍服。「おまえはユダヤか?」と見覚えのない疑いをかけられ、号泣する彼女と引き裂かれて、すんごい遠くの強制収容所へ…。


そして栄光の!!!!!
■第1位:股間から剛毛がはみ出している!
…近年の女性とは思えない股間のムダ毛処理ぶり!デート中も「ああ、私、キップ持ってる!」と袋状に絡みついた股間の陰毛財布からなんでも取り出す!あまりの剛毛ぶりに、時折ベッドでちょっと毛に手を伸ばした彼氏がからみついて逃れられないという弊害が!



いかがですか?
あなたはこんな女の子になっていませんか?

◇◆丸野裕行情報◆◇
・『サンデージャポン』ほかテレビ番組出演決定!
・Webドラマ『木屋町事件師稼業』(原作・脚本/丸野裕行×主演/宮村優)がyoutubeにて第1話&第2話限定公開!


≪プロフィール≫
丸野裕行: 作家として様々な雑誌や書籍に寄稿。出版禁止の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 クリエイターやポータルサイト編集長を複数務める傍ら、タレントとしてテレビ・ラジオ・イベント活動中



裏社会ライター・丸野裕行の過激ルポ!②

【高齢者】仁義も忘れる!徘徊! 脱糞! ホントに悲しき痴呆ヒットマン』

告白/間山孝仁(仮名、36歳) 某広域暴力団組員


今や若者が敬遠する極道業界も高齢化の波が押し寄せている。俗に言う鉄砲玉は、ヤクザ歴の浅い若い連中と相場は決まっていたが、最近は少し事情が変わったようだ。

イマドキの若者は組のために体を張って懲役づとめをするなんて考えなんて持っちゃいない。命(タマ)を殺りに走るのが、40代後半から50代後半へと変わったのだ。

今ではヤクザ幹部のオレが三下のチンピラ時代に出合ったのも、その道44年の生粋の極道者。
他の組織をリストラされ、よるべなき59才の男ができることは、ヒットマン以外になかった。だが、とことん男を貫こうとする男の体は予想もしなかった病魔に侵されていた。


彼の病に振り回された組がどんなとばっちりを受けたか、今日は話したいと思う。

※ 【原作・脚本/丸野裕行×主演/宮村優 Webドラマ『木屋町事件師稼業』より】


■人殺しと恐喝しかやったことのない男

平成10年秋、組に住み込んで掃除ばかりしていたチンピラのオレの前に現れたのは、関西極道社会では名の知れた伝説のヒットマンだった。組員たちが事務所に並ばされ、オヤジが1人のコート姿の男を紹介した。

オヤジ「今日から、ウチの組で働いてもらう坂本や。○×組と□△組の出入りで5人殺った“人斬り良治”言うたらよう知ってる奴もおるやろ。よろしゅう頼むぞ!」

良次「ワシ、人殺しとカツ(恐喝)くらいしかできへんで、組、クビになってまいました。親分に拾ってもろたんで、よろしゅうお願いします…」

暗い目で頭を下げる良治。独特のオーラを醸し出していて恐い。山口組が分裂して、暴力団抗争が熾烈を極めた時代。そんな男が活躍した話を先輩から何度となく、聞かされていた。へぇ~この人なんかぁ…。それから良治さんは組に詰め、働くオレ達を尻目に毎日、ビールをチビチビと舐めていた。

その頃、オレの耳に入ってきたのは組長室での密談。オヤジとカシラが話している。

オヤジ「なんかあったら、まずは良治に走ってもらう」

良治「ええ。若いの出すと根性は入ってないし、それに後が大変ですから…。組の将来もありますしね…」

彼は役に立たない自分を拾ってくれた組のために、不測の事態があった場合、走ることを約束させられていたのだ。義理人情に物言わせて、オヤジたちは良治さんを捨て駒に使おうと思っている。

組はオレを良次さんの世話がかりにつけた。何を考えているか、まったく読めない良治さんは、ただオレにメシと酒を勧め、ビールを飲んでいるだけ。時々、みかじめ料の徴収と債権回収の仕事をし、半年が経った。

■ソープでウンコする

この頃ちょうど、枝の企業舎弟が他の組が運営している不動産会社と建物の売買でマチガイ(揉め事)勃発。良次さんの出番になった。しかし、近くにいたオレは彼の言動と行動に疑問を感じはじめていた。

たとえば、メシを食いに行っても同じものを何回も注文したり、金を払わずに店を出たり、オレのことを思い出せずにいたり、ジュースの缶を開けられなかったり。どうもおかしい…。彼が普通ではない、とオレが悟った決定打は2人で組が故意にしてるソープへ行ったときだ。
プレイ中に、ドアをノックする音。なんや、なんや?!

ボーイ「竹田さん! ちょっと困ったことになったんですよ!」
血相を変えたボーイが飛び込んでくる。

竹田「どないしたんや! 騒々しい!」

ボーイ「いやぁ…あのぅ…お連れの方が、プレイ中に湯船でウンコしたですよ…」

は、はぁっ!? こりゃアカン! オレは急いで良次さんを連れ帰った。しかし、帰って早々、待ち構えていたオヤジが引導を渡してくる。

オヤジ「良治ちゃん頼むでぇ! 相手は不動産やってる、フロントの奴や! 1週間後な!」

良治「は、はぁ…」

黒檀のテーブルの上には、鈍く光るリボルバー。これ、渡しても大丈夫なのか!! その晩からさらに良治さんの様子に変化が出はじめた。

組員「カシラ、良次さんがいません!」

オヤジ「何ィ!? ドタンバなってブルったんちゃうやろなぁ!!」

組員総出で街を捜しまわるが、みつからない。組に帰り、系列の組に廻状をまわそうとしたとき、警察から電話が入った。全員に緊張が走る。

オヤジ「…はい。えっ! ウチの良治が交番で保護されてる!?」

ヤクザが警察に保護される。前代未聞の出来事だ。渋々、オレが迎えに行くと、良治さんは満面笑みで車に乗り込んだ。自分が何してるんか、わからんのか…?! 行動はさらにおかしくなる。

■オヤジにむかって「お父ちゃん」

1週間後の殺しの決行日にも、何度言っても、相手の顔が憶えられない、場所を憶えられない。

オヤジ「あんなぁ、良治ちゃんよ、ホンマに組のメンツがかかってるんやで。ええ年して、なんで憶えられへんのんや?」

良治「お父ちゃん、僕もわからへん」

オヤジ「はぁぁぁっ!?」

さすがにおかしいと感づいたオヤジと若頭は、良治さんを病院に連れて行った。医師の診断は『アルツハイマー』。進行を止めることはできないそうだ。その3日後、組長室でオヤジが何かのパンフレットを見ている。『清風園』…。老人ホームやないか、オヤジが入るにはまだ早いで…。

竹田「何、見てはるんですか!」

オヤジ「ホームに入れるんや、良治を…」

竹田「はぁっ!? ヤクザがホームって、そんなことぉ!」

オヤジ「じゃあ、どないするんや!! ワシかて金かかって嫌じゃ!! せやけど、帰る組がわからん、殺る相手がわからん、自分が誰かわからへん奴に何ができるいうんじゃ! もう、しゃ~ないやないか…!」

苦虫を噛み潰したような顔のオヤジがデスクでパンフを握り締めながら悶える。はぁ、これやったら、拾い損やないか…。

あれから、9年。良治さんは昨年68才で他界した。ヤクザの世界で生き、本当なら刑務所のせんべい布団で死ぬはずだった彼が、病院で人並みにベッドで死ねた。数十年後の自分の姿を想像すると、オレは正直うらやましく思えた。(完)

取材・文/丸野裕行(裏社会ライター)